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今回の調査結果を見て感じたのは、ホットミルクが、「お母さんに抱かれて授乳する時のようなあたたかさ、心地よさ、おいしさにまつわる、やさしくつつまれた記憶が脳を落ち着いた状態に導いてくれた」ということです。これは脳科学的に言うと、あたたかい牛乳を飲む行為が授乳時の記憶をよみがえらせることで、「幸せホルモン」「絆ホルモン」とも言われるオキシトシンが分泌されている状態になっているとも推測されます。これは、あたたかい飲み物の中でも、牛乳ならではの良さ。牛乳をホットにしたことによる「あたたかさ」は深部体温を上げ、眠りに近い心地よさを感じさせてくれます。
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興奮している状態の時。たとえば「焦っている、慌てている時」はもちろんですし、調査結果から見て交感神経優位から副交感神経優位の状態へ変化するということから「仕事や受験勉強など頑張った後の区切り」にも活用できますね。また、寒い冬は勿論、夏のエアコンが効いた室内で手足の冷え対策と緊張感の緩和など、オールシーズン飲んでもいいものだと思います。
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気持ちを落ち着かせるには、「あたたかさ」「おいしさ」のほかに「やわらかさ」もあります。堅い椅子よりもやわらかなソファーで飲んでいただくとより一層ホッとするかもしれません。また、それらは他者に対して肯定的な気持ちにもしてくれるので、家族の団らんを深めるのにもいいと思います。
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また、ホットミルクを飲む際の牛乳自体にまつわることでは、「味のおいしさ」への実感は、痛みや不安、緊張感などをつつみ込むドーパミンの分泌を促進します。飽きがこないでスッキリ飲めるもの、おいしいと感じて飲むことができる牛乳を選んでホットミルクとして楽しむことはおすすめですね。


東京大学大学院教育学研究科博士課程等を経て、公立諏訪東京理科大情報応用工学科教授、医療介護健康工学部門長、学生相談室長。
【専門】 応用健康科学、脳科学
『脳と心の科学』(池田書店)『毎日イキイキ脳活生活』(NHK出版)『クイズ!脳ベルSHOW50日間脳活ドリル8』(扶桑社)など著書多数。

※21年8月ホットミルク飲用調査 当社調べ n=65
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